社会福祉法人大阪市社会福祉協議会・大阪市ボランティア・市民活動センターのスタッフブログです。




2015年2月19日木曜日

企業の社会貢献 株式会社オージス総研 提供「はじまるくんパソコン贈呈式・交流会」

2月10日、当センターで「はじまるくんパソコン贈呈式・交流会」を行いました。「こむりんく」ではすっかりお馴染の「はじまるくんパソコン」は、大阪市地域貢献マッチングシステム「こむりんく」の立ち上げ当初の6年前からお世話になっています。


「こむりんく」は企業とNPOとの結びつきをご提供頂きました、人材や物品・場所・情報・スキル・ノウハウといった資源のマッチングを通じて、お手伝いをする仕組みとして始まり、「はじまるくんパソコン」は、捨てられるパソコンを  ”もったいない!” 気持から始まりました。

 
「はじまるくんパソコン」は、企業から提供された利用済みパソコンを、オージス総研が専門分野の強みを活かしてデーターを消去し、福祉作業所でクリーニング、ソフトウエアーの導入などの再生作業を行い、NPO法人や福祉施設へ再生パソコンを寄贈する仕組で、延べ1400台を超えるパソコンが活用されています。この仕組みは、福祉作業所での就労支援、NPO法人や福祉施設でのIT支援へとつながっています。

 当センターでは、「こむりんく」で「はじまるくんパソコン」の資源提供を行い、今回オージス総研提供のパソコン13台に11団体が応募されました。緊張気味の贈呈式後の交流会では提供者、応募者、はじまるくんパソコンの再生作業実施者が一堂に会すことで交流が深まりました。今回の「はじまるくんパソコン」の再生作業をされたのは、京都市の株式会社スタジオクロム、応募者のご代表としてNPO法人燦然会、一般社団法人アジアセンター21が列席されました。

NPO法人燦然会の沼守紀之副理事長からは、「はじまるくんパソコン」の用途として「事業所で行っている自立訓練(生活訓練)事業の中でパソコンを利用し、データや文書の入力、インターネットの利用したい」、今回2回目の「はじまるくんパソコン」となった一般社団法人アジアセンター21の藤田充子さんからは、「現在、50万冊になった蔵書の目録作成を毎日ボランティアが行い、その際の事務作業に役立てたい」とそれぞれ話されました。
他の応募団体の「はじまるくんパソコン」用途では演劇の脚本づくり、講演、ボランティアの事務作業、障がいのある方の就労訓練、会員管理など、再生されたパソコンに再び活躍の場が出来たこともご紹介しました。
さて、この席で西辻茂室長(株式会社オージス総研 社会貢献活動推進室)から、「はじまるくん パソコン」の名前の由来をご紹介されました。【はじまるくんは、‘なにかが星’から地球に修行のためやってきた、少年忍者です。】から始まる「はじまるくん物語」は、26話からなる大作の物語で、パソコン再生の社会貢献活動に少年忍者「はじまるくん」に人格を持たせて、イラストで親しみやすく仕組みを説明するなど大活躍をしています。物語の産みの親の西辻室長加らは、「仕事は面白くしなくては・・・」との言葉があり、一同興味深くお話に聞き入りました。


 こむりんくの事務局として提供者や応募者のお話を聞き、これからも資源に込められた思いもマッチングの際にお伝えできればと思いました。

(文責:小野靖子)