社会福祉法人大阪市社会福祉協議会・大阪市ボランティア・市民活動センターのスタッフブログです。




2015年1月22日木曜日

里帰り・ボランティアバスを運行しました♪(4)【里帰りバス編・大阪へ】

12月28日、ボランティア活動を終えた後、午後2時半、石巻駅で里帰り家族を拾います。大阪へ向けて復路のスタートです。仙台で再び大きいバスに乗り換えた後、郡山、いわきと順調に皆乗りこんできます。天候の悪化もなく、道路も車が流れて順調でした。
いわき駅前のイルミネーション
うすいピンクの光が
上品できれいでした。


皆そろった後、今回のバスの感想、里帰りやボランティア活動の様子をマイクをまわして発表しました。「震災以来、初めて里帰りしました。」「今後も続けてくれるとうれしいです」「自分達の思う復興と、現地の人が思う復興は違うと思いました」などの話を聞きながら、里帰りバスを運行すると言うこと、被災地に行ってボランティア活動するということの意義を考えさせられました。
まだ外が暗い早朝、
皆無事に帰ってきました。
(大阪市ボランティア・
  市民活動センターにて)






    12月29日早朝7時前、バスは無事大阪へ到着します。帰って来てほっとしました。何事もなく、本当によかったです。



自分の家に帰り、お土産で買ってきた金華サバの缶詰を食べました。くたくたでしたが、安堵の中食べた缶詰はとてもおいしく、忘れられない味となりました。(赤星)

里帰り・ボランティアバスを運行しました♪(3)【ボランティア活動編】

 

大橋仮設住宅団地
集会所前の掲示板で
交流のお知らせです。

翌日12月27日と28日の2日間、2014年夏に運行した「いしのまき-大阪交流バス」(市民フォーラムおおさか主催)でも活動をした大橋仮設住宅団地にて、交流のボランティア活動をしました。
2日とも快晴、とっても青空がきれいでしたが、からっ風が強く吹いていました。土地の人が言うには、風が強いのはいつものことだけれど、こんなに寒いのはないとのことでした。でも交流会場は、仮設集会場内なので大丈夫です。

こども遊びコーナー
バルーンアートで刀を
作っています。
こどもたちがキャーキャー言いながら
元気に走り回っていました。














たこやき、パッチワーク、有資格者によるマッサージ、こども遊びコーナー、ドリンクコーナーなど、各々担当にわかれて交流を楽しみます。夏にも来て、今回2度目となるボランティアの人もいるため、スムーズに準備が進められていきます。
ドリンクコーナー
走り回るこどもたちは
のどがかわきます。
たこ焼きコーナー
待ってましたとばかりに
たくさんの人が集まりました。













パッチワークコーナー
はじめはひとつずつ作っていきます

けん玉に夢中です。









大人気のマッサージコーナー
「いかがですか?」「サイコーです♡」



次に、ひとつひとつをつなげていきます。
たくさんの参加者で、どんどんできていきます。



大作ができました!
集会所の壁に飾ってくれました。







いろんな角度から音楽を
楽しむことができました。




関東からボランティアで来られた山本美樹子さんによるピアノワークショップもありました。素敵なピアノに合わせて絵本の読み聞かせをしたり、歌を歌ったりと、大人もこどもも楽しく過ごしました。 

 
2日間の活動が終わり、「ものではなく、人の復興を願っています。」との自治会長さんの締めくくりの言葉がありました。
 
帰り際、みなさんお見送りにでてきてくれました。何人かのこども達が、走ってバスを追いかけてきました。「涙がでそうやったー」「夏に会った時よりこどもが成長してたわ」とうれしそうにボランティアの方が話していました。(赤星)


次回は感動の最終回!
「里帰り・ボランティアバスを運行しました♪(4)【里帰りバス編・大阪へ】」です。(赤星)


里帰り・ボランティアバスを運行しました♪(2)【現地視察編】

12月26日(金)午後、石巻で最後の里帰り家族が降りた後、現地視察をコーディネートしてくれる東日本大震災圏域創生NPOセンターの高橋さんと合流しました。
「向こうが見えないくらいあった松原は
枯れてしまいました。県外から来た被災前を
知らない人は、ここは前からこのような景色だ
と思ってしまいますよね。」と高橋さん
バスの中でたくさんのお話をしてくださった
高橋さん














視察先の小野駅前応急仮設住宅へ向かう道中、石巻の近況をお話くださいました。
 
「石巻市復興マルシェは、先月11月(2014年)で閉鎖となりました。土日は観光バスなどでたくさんの人が来たけれど、平日は難しかったみたいです。2年後は魚市場として再開する予定があります。線路ごと津波にのまれた野蒜駅があるJR仙石線は、なかなか復旧されなかったのですが、来年6月から再開予定の目途が立ちました。たくさんのこども達が仙台へ通学するのに使っていたのでよかったです。
早朝、宿泊先からのお散歩途中にて
(石巻市門脇町)

石巻は、移転が進んでいません。全流出や大規模半壊をした家の人たちのほとんどが仮設に入っています。中には修繕してその場にとどまり住んでいる人もいますが、地盤沈下が激しく、今までなんてことなかった雨でも浸水してしまいます。被災地に来たら、泊まった先でも避難経路を確認して、そういうことを考えながら被災地を回ってほしいと思います。」


≪小野駅前応急仮設住宅≫
東松島市小野駅前応急仮設住宅
目移りします。
みんなそれぞれお気に入りの
‘おのくん’を選びました。













ここは、お母さんたち手作りの‘めんどくしぇ おのくん’で有名です。
国内外問わずの大人気で、ネット注文では3か月から半年待ちだそうです。その入手困難な‘おのくん’がここでは手に入ります。材料は靴下。これで‘おのくん’を作ってほしいと送ってくる人もいるそうです。里帰りと言って、おのくんと一緒に再び訪れる人もいます。

わざわざ来てくれる人がいるので、
1個でも多く作ろうと365日休みなし。
「一生懸命していないと前に進めません。」
ミシンの達人。左右対称に縫います。
震災前は長く縫製の仕事をされていました。










自治会長さん
「ボランティアに巡り合ったのは、この震災から。
自分のお金を使って仕事を休んで
来てくれたことに一番びっくり、感動しました。」

 












自治会長さんを囲んでたくさんのお話をお聞きしました。

 「現在、ここでは23世帯が暮らしています。(仮設ができた時は80世帯いた)石巻市内には、たくさんの仮設住宅があるけれど、仮設全体がなくなったところはありません。この4月(2014年)、市から移転要請が(小野駅前仮設応急住宅の)全住民に出されました。
仮設から仮設への引っ越しです。出ていかなければならない日まで、数か月しかありません。市役所と5か月間話合い、あと3か月の延長、平成29年まで残れることが決まりました。でも、ここも結露がひどく、屋根はサビが出てきています。マンションに入った人は、孤立しすぎて仮設にいるよりしんどいと聞きます。寂しすぎるので、玄関の三和土に靴をたくさん置いておくそうです。」


- 4年経とうとする今、どんな支援を望みますか?という質問に対しては
 「ものはあふれんばかりにあります。今何が必要かと言われれば、お金や生活必要物資、住宅です。人が来てくれるのはうれしいです。‘おのくんのおかげでお客さんがたくさん来てくれます。意外と物はどうでもいいのです。震災で大切なのは、逃げることです。訓練用グッズなどはお飾りのようなもの。とにかく逃げて、命さえ助かれば、こうやって元気に生きていられます。」

- 今の復興の進み具合は? 
 「高台移転は山を崩してからなのでなかなか進みません。人でなく、建物などの復興重視なので、進んでいいいものか悪いものかわかりません。」
「おのくんと一緒に里帰りしてね!」
お見送りをしてくれました。

- 関西でも、南海トラフなど大きな災害が来ないと思っている人には、どう啓発したらよいでしょうか? 
 「経験した人に話を聞くこと。講演会など開いたらよいのではないでしょうか?震災後、2年間涙が出ませんでした。今では話ができるようになって、各地に話をしに行っています。呼んでください。」

高橋さんは現在、災害ボランティア割引制度整備実現に向けて、活動に励んでおられます。
全国各地で災害が頻発する中で、いち早く駆けつけてくれるボランティアが活動しやすいよう、高速道路や宿泊先などの割引制度を充実させようというものです。経験している被災地から声をあげるのが大事だと考えておられます。
また、震災で奥さんを亡くした農家の年配の男性が、季節外れに咲いたコスモスに力をもらった話をしてくれました。最近、年配男性のそういった話をよく聞くそうです。「心が健康になると何かしようという気にもなります。気持ちを支えてくれるのは、人の気持ちです。来てもらうだけでいいのです。」とおっしゃっていました。

短時間でしたが、みなさん心から丁寧に対応してくださいました。たくさんの話が心に響いた視察でした。
翌日からは、石巻市 大橋仮設住宅団地にてボランティア活動が始まります。

続きは「里帰り・ボランティアバスを運行しました♪(3)【ボランティア活動編】」です。(赤星)

里帰り・ボランティアバスを運行しました♪(1)【里帰りバス編・東北へ】

12月25日、クリスマス。大型バスにボランティアと里帰り家族が同乗する「里帰り・ボランティアバス」の出発日です。


夜8時前から、里帰りをする家族とボランティアの
みなさんがぞくぞくと集まってきました。
ボランティアの方から、里帰り家族へ
手作りのプレゼント。
受付の際にお渡ししました。















体調不良のため、残念ながらキャンセルとなった方もいましたが、他はみんな元気に集合しました。
荷物をバスに積み込んで、いよいよ出発!車内では、マイクを回して各々自己紹介した後、クリスマスソングのCDがかかり、気分が盛り上がります。
ボランティアのみなさんが、こどもたちが退屈しないよう、
消灯時間まで楽しく盛り上げます。
サンタさんからこどもたちへ、
ささやかなプレゼントがありました。












年末ということもあってか、高速道路はたくさんのトラックが走っていましたが、車はスムーズに流れます。安全運行の為、約2時間おきにサービスエリアでトイレ休憩をします。サービスエリアの駐車場でも車がいっぱい!必ず覚えて帰ってきてくださいねと案内します。迷った!との声もありましたが、遅れもなく、バスは順調に東京へと向かいます。 
良いお年を♪(東京駅付近)
翌朝5時前のまだ暗い中、東京駅付近へ到着。1組の家族が降りていきました。帰りは利用されないので、良いお年をと送り出します。




「冬はこのあたり(いわき駅前)
イルミネーションがきれいなんですよ」
「ここらは私の庭みたいなもんです」
みんな、地元に帰るとわくわくします。













次のインターで長めの朝ごはん休憩を取り、いわき、郡山、仙台と順次里帰りの方々が降りていきます。「帰り、日曜の晩ですよね。飲みに行っちゃいそう」「忘れず来てくださいね」帰りの乗車所をしっかり確認してから出発、バスはまだまだ北上します。
仙台駅でひと回り小さいバスに乗り換え、荷物も積み替えた後、石巻へ向かいます。

休憩したインター。
雪だるまがつくれそう!
 
途中、いわき、郡山の山中では車窓の景色が白く、
空は雪雲に覆われ吹雪いていました。
 
仙台からはとても良いお天気で、青空がとてもきれいでした。窓が大きいバスの中に、たくさんおひさまが入ってきて、車内はぽかぽかでした。大阪よりぬくいなあと、話していたくらいです。
石巻で最後の里帰り家族が降りた後、現地視察をコーディネートしてくれる東日本大震災圏域創生NPOセンターの高橋さんと合流します。
 
「里帰り・ボランティアバスを運行しました♪(2)【現地視察編】」に続きます。(赤星)

2015年1月14日水曜日

ボランティア団体・NPOのCM映像完成間近!!

11月からの連続講座「ボランティア団体・NPOの活動映像制作」も第3回目。
1月10日(土)の講座では、各団体がこのひと月の間に絵コンテをもとに制作した映像の試写会をしました。
各団体が、それぞれ特徴をもった映像を作り込んできていて、「今まで以上に自分の団体のことがわかった」「団体がひとつになった」「徹夜して頑張った」などの感想のほか、撮り手の苦労や編集の苦労話なども聞くことができ、お互いに学ぶところがたくさんありました。

また講師の岡部先生、青木先生からそれぞれの映像にコメントをいただき、さらによくなる映像の技法などを教えていただきました。

このあと、先生方に少し魔法をかけていただいて、映像は完成します♪
その映像のお披露目は、


平成27年1月31日(土) 14~16時30分 弁天町ORC200生涯学習センター 講堂
 
にて行います。
当センターCOMVOネット登録団体との交流会と合わせて開催します。さまざまな活動団体と「映像」をテーマに交流してみませんか。
登録していなくても、関心のある団体はまずご連絡ください(TEL:06‐6765‐4041)。

今回ボランティア・市民活動センターもボランティア活動を広げる使命のもとCM映像制作に取り組
みました。メイキング写真をこぴっとお見せします。
コチラもこうご期待♪(岡田)

2015年1月8日木曜日

「全国ボランティアコーディネーター研究集会2015 」大阪で開催!

ボランティアコーディネーターをご存知ですか?


ボランティアコーディネーターとは、『市民のボランタリーな活動を支援し、その実際の活動においてボランティアならではの力が発揮できるよう市民と市民または組織をつないだり、組織内での調整を行うスタッフ』です。

そんなボランティア・市民活動の調整に携わる人々が、分野を問わず全国から一堂に会す、年に一度の学び・集いの場「全国ボランティアコーディネーター研究集会」(毎年開催)が、2月28日(土)、29日(日)に大阪で開催されます。

大阪市ボランティア・市民活動センタースタッフも超微力ながら運営委員として参加しています(^_^)/

 

次回、大阪で開催するのはいつになるかわかりません!

今回が参加の ☆チャンス☆chance☆好機☆ です!

今月末までにwebで申し込むと…

☆☆☆なんと、1000円割引!☆☆☆

さあ、今すぐエントリー! ⇒ http://jvcc-web.jimdo.com/


分野を問わず全国から一堂に会す、年に一度の研究集会です。
最新事例を知り、全国に人脈を広げ、元気をもらいに行きましょう!

2015年1月7日水曜日

~大人気講座再び~ 「シゴトとオウチ、ときどき“記者”よーせーこーざ」参加者募集開始します☆ 

「臨場感ある文章」

「心に響く文章」

そんな表現力が、ただ眠っている“だけ”と言われたら、あなたはどう感じますか。

第2期 シゴトとオウチ、ときどき“記者”よーせーこーざ 参加者募集!

昨年開催した養成講座には、定員20人に対し、約70人もの応募が殺到。受講をした卒業生の多くが、当センター発行の情報誌「COMVO(コンボ)」のボランティア記者「ときどき“記者”」として活躍をしています。

指導を行うのはプロのライターと編集者。
短期間で、基本と応用、必要な視点などを学ぶことができます。



これを読み“ピン”ときたあなたに今必要なもの。
それはペンでも紙でもなく、申し込みをするはじめの第一歩のみ!!

ご参加お待ちしております。
(*^_^*)


日程:2月19日、2月26日、3月5日(全3回) いずれも木曜日の午後6時30分~8時20分
会場:大阪市立社会福祉センター(天王寺区東高津町12-10)
定員:30人(先着順)
受講料:1,500円(当日、現金で徴収)






2015年1月1日木曜日

新年のご挨拶及び開館日のお知らせ

みなさま


新年あけましておめでとうございます

新年はいかがお過ごしでしょうか。
大阪市ボランティア・市民活動センターは、本年も、不安定な世の中や、孤立化する人々の支えとなって、人と人のつながりを強く太くできる一年となるよう、ボランティア・市民活動の推進に尽力してまいります。

本年もどうぞよろしくお願いします。



大阪市ボランティア・市民活動センター 職員一同






※新年は1月5日(月)午前9時30分から開館いたします