社会福祉法人大阪市社会福祉協議会・大阪市ボランティア・市民活動センターのスタッフブログです。




2014年12月22日月曜日

社協・NPO・企業・行政の協働で実現!~旅客船乗組員のための「バリアフリー研修」~


11月27日、国土交通省近畿運輸局と近畿旅客船協会の主催で 大阪南港コスモフェリーターミナルに停泊中のフェリー「さんふらわぁ こばると」船内にて、旅客船乗組員対象のバリアフリー研修が開催されました。この研修の主旨は旅客船の乗組員に、乗船旅客の円滑な移動のための接遇や介助に関する心構えを学び、移動制約者及び障がい者の方への介助体験を行うことで、その方々の状況や気持ちを理解することで、今後の業務に活かしていただき、また日頃の生活における行動にもつなげていただくことです。


さんふらわぁ号で~す♪ 大き~い!!


 近畿運輸局消費者行政情報課からの「接遇・介助の基本的な心構え」の講義の後、体験学習に入りました。
NPO自立生活支援 夢宙センター、住之江区社会福祉協議会、パナソニックエイジフリー介護チェーン住之江の方々に講師としてご協力をいただき、約70名の参加者が車いす体験、介助体験、視覚障がい体験、手引きを行いました。
夢宙センターから、車いすを使用されている当事者と視覚障がい者とスタッフが参加。介助のポイントや体験談などを交えながら、わかりやすく説明していただきました。
2人1組になり、車いす体験と介助、アイマスクをつけての視覚障がい体験と手引きを行いました。
船内を当事者と散策していますと、いろいろなことに気づかされました。これは普段の生活の中でも同じだと思います。
   
◆手引きの説明を受けた後、視覚障がい者のアドバイスを受けながらの手引きの実地体験です。




最初、緊張した様子でおそるおそる歩き出していましたが、慣れて来るとスムーズに歩いているペアもいらっしゃいました。






 









 
目隠しの人はちょっとドキドキ!慣れてくると会話もはずみます♪!(^^)!

◆車イス介助の体験では普段勤務している船内での動きとは異なる動きが体験できました。


住之江区社協さんの説明を受け、実地指導を受ける参加者。



 

 客室の廊下を車いすで移動するとこんな感じです。




 
 
スロープのない段差が大きい場所で車イスを持ち上げるのは多くの人の協力が必要です!
そのような機会に遭遇したらぜひ、サポートしてください(*^_^*)













今回、協力してくださった夢宙センターのみなさまです♪
ありがとうございました(●^o^●)
 
研修を終えて、参加者からは「実際に体験して、少しのバリアも大きく感じられ、相手の立場に立って考えることができるようになった。」「もっとバリアフリーについて考えなければならない。」「今後の日常生活や接客に活かしたい。」等々、実地研修がとても役に立ったというお声をいただき、今後もこういった研修の開催の要望の声が多数ありました。 



社会福祉協議会では、NPO法人、事業者など様々な団体と協働し、より充実した内容の研修や福祉教育をみなさまに広めて、より住みやすい町づくりのお手伝いをしたいと思っています。
バリアフリーについて知りたい!学びたい!という方はお気軽にお近くの社会福祉協議会にご相談ください!お待ちしています!!(●^o^●)♪  (松田)