社会福祉法人大阪市社会福祉協議会・大阪市ボランティア・市民活動センターのスタッフブログです。




2014年8月5日火曜日

企業の社会貢献 第7弾 ~美味しいお寿司でお腹いっぱいに♪~  株式会社 海翔

企業の社会貢献 第7弾 ~美味しいお寿司でお腹いっぱいに♪~  株式会社 海翔

 2014年6月28日(土)「今池こどもの家(西成区)」で利用者の子ども達20名に、株式会社海翔(住吉区)の代表を始めスタッフのみなさんが腕をふるい”回らないお寿司を心をこめて握っていただきました。

 今池こども家に伺ったお昼すぎ、株式会社海翔のスタッフの皆さんは具材やレイアウトのチェックに余念がなく、一方子ども達は多賀井指導員から昼食会の注意があり神妙な空気の中で「今のみんなの感想は・・・」の問いかけには『嬉しい』『楽しみ』『美味しそう』『うに!うに!うに!』『サーモン!サーモン!』など声が弾みお寿司が待ちきれない様子でした。

 今回のお寿司提供については株式会社海翔から3月に相談があり、ご紹介をした「今池こどもの家」に2度足を運ばれてのマッチングに至りました。株式会社海翔は鮮魚店からはじめて30年余りで、8年前から飲食部門の営業も行い今では当センター近くの店舗を含め4店舗を構え、新鮮な魚介類を提供されています。

 代表取締役の白井佳之さん、マネージャーの白井翔さんはご兄弟で2代目として従業員の福利厚生の向上にも力をいれ、会社として地域貢献を行い従業員も活動に関わることで、モチベーションを上げてもらいたいとの希望もありました。お若い経営者として地域貢献の思いは、従業員全員がお寿司を握れる”強み”を活かして『出張お寿司屋さん』として実現の運びになりました。

 またお寿司の提供だけではなく、子ども達の目の前でネタとなる魚を捌き、切り身や刺身になるプロセスの説明を行い食育の要素も含めることになりました。

 ようやく鯛、鰈、マグロ、シマアジ、うに、カニが所狭しと並んだテーブルを挟んで緊張気味に挨拶が交わされました。スタッフからは「魚をお寿司で握る状態に捌きます。三枚下ろしや五枚下ろしがあります」と捌きながらの説明をすると、早速に友達を手刀で5回に切りかかる子や遠巻きに見ていた4歳児から6年生がジリジリと近づき、「これ以上近づいたら危険!」との声が飛ぶなど<お寿司のショータイム>はまだ一口も食べていないにも関わらず、最高潮を迎えました。

 次は大きなマグロの骨についた身を、じゃんけんで勝った子ども3人がスプーンでせせり、本当に魚の美味しいところを触って味いました。

 そして、待ちに待ったお食事タイム。笹の葉にガリがもられて、黒板に書かれたネタを注文。恥ずかしがる子ども達へベテランのすし職人さんが「何にしましょう?」とお客様に接するように丁寧に語りかけます。やはり人気は玉子、サーモン、マグロ。そして「本当におすし屋さんやー」「うま―」「毛ガニ、旨過ぎ」「穴子にはまった」「10個目やー」「ウニください!」「どこでおすし屋さんされてますか?」「自分の包丁ですか」などなど口もなめらかになって、指導員さんも驚くほどにお行儀よく言葉遣いも丁寧にお話をしていました。

   マネージャーの白井翔さんは「思っていたイメージ通りで驚いています。レイアウトや持ち物の手配は店長会議で話を進め、店長をはじめスタッフは休日にも関わらず、ボランティアに参加してくれています。子ども達も食べるだけではなく体験もしてもらってよかったです。」さり気なく子ども達にお茶を配膳されボランティアスタッフの女性は「孫がいますが、自分の子どものことを思い出しました。みんな本当に素直でかわいくて・・・」と目を細めて話されました。

   当日準備された寿司飯10kg(お寿司600貫)で、子ども達にお腹いっぱいにお寿司を食べてほしいとの思いは子ども達の心とお腹に届きました。4月の関西ラーメン委員会(企業社会貢献第3弾 http://ocvic.blogspot.jp/2014/05/3.html)に続いて食べ物には魅力があり、子ども達には良い思い出になりました。ごちそうさま!でした。(文責:小野靖子)