社会福祉法人大阪市社会福祉協議会・大阪市ボランティア・市民活動センターのスタッフブログです。




2013年12月12日木曜日

東日本大震災 支援団体の相談力UP講座に参加しました!

 12月5日、東日本大震災支援団体の相談力UP講座に参加しました。
 この講座は、近畿圏内でのボランティア活動を促す企画として実績を積み重ねている、近畿ろうきんNPOパートナーシップ制度の一環として「避難者支援にかかわる中間支援者の相互の連携を後から支えよう」という思いから、避難者支援にかかわる団体のスタッフなどを対象に、開かれました。

講演の様子

 講座は、二部構成で進められました。

 前半は、NPO法人み・らいずの山中徹二さんの「避難者の相談対応をソーシャルワークの視点で考える」というテーマで講演がありました。 
 山中さんの講演の中では、不登校になった中学生の話を例にとり、家庭や学校でとらえている不登校の原因と本人が抱えている本当の原因とにはズレがあり、それがわかってから少しずつ状況改善、し登校できるようになったというお話がありました。その原因に気づくには、相談者の背景をじっくり考え望んでいること、必要としていることを引き出す、それが支援者の役割である、そのために、小さなことから関わり続け、信頼関係を築いていくことが重要とおっしゃっていました。
テーマ別セッションの様子

 後半は、法律、子ども、就労に関することと、支援活動に関するフリートークをテーマに4つに分かれてのセッションがあり、私は子どもに関すること、就労に関することのセッションに参加しました。
 参加者からの、中高生の支援がうまくいかないがどうしたらよいかという声に、講師の山中さんは「相談できる相手を見つけてあげることも一つの手、場合によっては、学校からスクールソーシャルワーカーにつなげてもらうことも必要」とお話しされていました。
 また、自ら立ち上がる力を信じて自発的に子どもたちが集まる場を作らせてみてもよいのでは、という意見もでました。
 就労に関することのセッションでは、就労相談を想定し、ロールプレイング形式で進められました。
 ここでは、じっくり話を聞き、相談者が求めていることを見出していく、相談者の話をちゃんと聞けているかどうか確認しながら話を進めること、カウンセラーがしっかりと話を聞いている、と相談者が理解するために相談途中で話を整理することなど、ポイントを参加者で確認し合いました。

 この講座を受講し、よりニーズにあった支援を進めていくための重要なポイントと、それを実践していくためには支援者の連携やネットワークが必要不可欠だということを再認識しました。(泉)