社会福祉法人大阪市社会福祉協議会・大阪市ボランティア・市民活動センターのスタッフブログです。




2013年11月22日金曜日

子どもたちの福祉の心を養う「みんなでまきまき手巻きずし&まち歩き」

119()、「みんなでまきまき手巻きずし&まち歩き」を開催しました!

このイベントは、小学生~中学生の子どもたちが障がいのある人と一緒に電車に乗り、買い物をしながらまち歩きをしたり、料理をしながら、自分たちが日々生活している中には、どのようなバリアがあるのかを感じてもらうと共に、障がいのある人たちの生活を知ってもらい、学ぶことで福祉の心を養うことを目的としています。

毎年夏に開催している2泊3日の「障がい者とのふれあい☆宿泊体験」(宿泊体験の様子はこちらから)より、もっと気軽に参加できる日帰りのイベントとして、夏から関わってもらっている高校生や大学生、社会人のボランティアスタッフと一緒に計画から練りました。

夏の体験では、野外炊飯の時に大雨が降ってしまい、カレーライスがびしょびしょになってしまう…という悲劇からのリベンジと、昨年のたこ焼きパーティー(昨年度のブログはこちら)が楽しかったので、引き続いて何か食べ物を作って食べようと、今年は手巻きずし作りに挑戦しました。


参加者は小学生14人、スタッフは高校生・大学生・社会人9人、障がい者(視覚障がい・肢体障がい)5人、当センター職員4人の総勢32人が参加し、4班に分かれて行動しました。

当センターに集合し、電車に乗って西成区にある大阪市社会福祉研修・情報センターに向かいます。子どもたちはそれぞれの班の障がい者スタッフの介助を担当します。視覚障がい者の手引きや、車いすを押して介助したり、みんな進んでしてくれました


 
 

途中の鶴見橋商店街でのお買い物では、手巻きずしの具を購入。
みんなで食べたいものを決まった予算の中でやりくりをする、それも勉強の一つです。



そしてようやく、調理室のある研修・情報センターへ到着。
各班購入した具材を調理します。
なんと途中、炊飯器のヒューズが飛び、ご飯が半分しかできないというハプニングにも見舞われましたが、なんとか美味しい手巻きずしをいただきました。
また自分の班の具を他の班と交換したり、様々なメンバーとも交流しながら様々な具の手巻きずしも楽しみました。


 

食事が終わってからは、福祉に関するクイズ大会!障がいについて楽しく理解を深めてもらおうと、スタッフが考えてくれました。

車いすのたたみ方は?段差の上がり方は?
日本に盲導犬は何頭いる?
この手話の意味は?

などの質問に、積極的に手を挙げて答えてくれました。
正解者には手作りの折り紙をプレゼント。盲導犬を利用されている障がい者スタッフが犬と、季節に合わせたサンタクロースを準備してくれました。


 
最後に今日1日の振り返り。

「車いすで向かうと道を譲ってくれたり、電車の中に入ると場所を空けてくれてたり、まちを歩く中で思いやりを感じた。」
「自転車がたくさん通るので危ない。放置自転車は車いすが通りにくくてダメだと思った。
など、参加者の子どもたちがまち歩きをして感じたことを発表してくれました。


 

みんなで記念撮影した後は、また集合場所の大阪市ボランティア・市民活動センターまで電車やバスを使って戻りました。一緒にご飯を作って食べた後は、照れもなくなり、一段と積極的に介助を手伝ってくれるようになり、介助の取り合いになるほどでした。
最後に今日一日がんばった参加賞をスタッフから手渡し、名残おしい中お別れをしました。
  


参加したスタッフの反省会でも、

商店街を歩きながら、どんなお店があるかなどの説明を一つ一つ子どもがしてくれて、見えなくても周りの様子が浮かんできて、とても楽しんでまち歩きができた」

「何か一つのものをみんなで作って食べることで、すぐに打ち解けることができ、子どもたちが積極的に声をかけてくれて、お手伝いをしてくれたのはとてもうれしかった」

「楽しくクイズをしながら障がいについて学べたのは、子どもたちだけでなく、スタッフにとっても初めて知ったこともあり、勉強になった」
など、子どもたちだけでなく学生のボランティアも、この1日で障がいの理解を深めてくれたのではないでしょうか。(椋木)