社会福祉法人大阪市社会福祉協議会・大阪市ボランティア・市民活動センターのスタッフブログです。




2013年9月26日木曜日

【情報誌COMVO10月号連携記事】東成区・深江地区まちづくり協議会の取り組み~大学生インターン生がまち活性化の企画として提案した内容や、いかに!


7人の大学生インターン♪
当センターが毎月15日に発行しているフリーペーパー、ボランティア・市民活動情報誌「COMVO・コンボ」。皆さんも、地下鉄の駅や区役所、図書館等でご覧になったり、手にとってみられたことがあるかと思います。
実は、毎月誌面や文字数の関係で泣く泣く割愛せざるを得なかった部分やお伝えしきれなかった情報、また、原稿締め切りの関係で掲載することができなかった後日談など、読者の皆さんに「お伝えすることができたら!」と感じる情報も意外と多くあることをCOMVO編集部ではずっと残念に思っていました。
そして「何とか伝えられる手段はないか?」と考え、行きついたのがこのスタッフブログです!


今回、情報誌「COMVO」×スタッフブログ連携記事の初の試みとして、「COMVO」10月号の8ページ掲載「ローカルトーク」のコーナーで8月の末に訪問した東成区・深江地域でのインターンシップ研修プログラム最終日の様子をブログ上でお伝えしたいと思います。
学生企画発表会の様子。はじめは皆さん緊張の面持ち…


(COMVO10月号掲載のあらまし)
菅笠(すげがさ)と鋳物(いもの)で全国的に有名な歴史と文化のまち、東成区・深江地域
3年前に深江まちづくり活動協議会を設立し市内でも先進的な活動を展開していますが、悩みは地域活動を担う若い人の減少。そこで今回、若者の視点や力をまちづくりに活かすため地域で独自のインターンシップ研修を実施し、7人の大学生が10日間じっくりと深江地域を歩き、体験し、地域活動を通して地域の人達と触れ合う経験をしました。研修最終日には、深江のまち資源を活用した地域活性化のための学生企画を地域の皆さんの前で発表することになったのですが、その内容や、いかに…。
★「COMVO10月号」電書版はコチラ(「ローカルトーク」の記事はP8掲載です)

オリジナル地図を見ながらまち歩きツアーを解説♪
(COMVO10月号記事のつづき)
今回のインターンシップ研修最終日の8/31(土)15時、南深江公園地域集会所を会場に最終発表会が始まりました。深江まちづくり活動協議会の役員さんを中心に、地域からの参加は16人。7人のインターン生たちは緊張した面持ちで前に立ち、マイクを順に回しながら発表を進めていきます。
まず、インターン生の自己紹介の後、学生の視点から「深江のいいところ」「深江に足りないものは?」「まちをどうしたいか?」が発表されました。
「深江のいいところ」としては、歴史が深いこと、人が温かいこと、地域行事が豊富であることの3点が、「深江に足りないものは?」としては、歴史的な建物の説明や場所がわかりづらいこと、子どもが集まったり子どもと高齢者が交流できる場所、商店街の活気の3点が発表され、、その結果「まちをどうしたいか?」として、交流の場を増やしたい、アイデアで笑顔の人を増やしたいとの思いが伝えられました。
それらを踏まえて、後半にいよいよ学生企画の発表です。
企画タイトルは「僕ら✕証=  ~深江のまちを歩こう2013~」。若者目線で学生ガイドがまちのよさを伝える、深江のまち歩きツアーの企画です。
実際に歩いて作ったオリジナルマップをもとに、槍鉋(やりかんな)研ぎ体験から始まり、地元の有名人(?)”きんちゃん”(タコ焼き屋さん)との触れ合いや伊能忠敬一行が測量行脚の途中で宿泊した歴史的建造物の見学など深江地域の歴史の深さと人の温かさを体験した後、南深江公園で子どもたちを含めた地域の人たちとピクニックによる交流を図るプランです。
実施日は10/26(土)、対象は若者10人・高齢者10人、参加費は500円の予定。

東成区まちづくり支援員の服部さん
この企画のベースとなったのは、インターン生たちの「地域の人たちに恩返しがしたい!」という思いです。まちづくり活動協議会の皆さんにも参加していただける新たな交流の場の創出を目指し、このプランをつくりました。東成区まちづくりセンター支部・支援員の服部正志さんは、今回のインターン研修発案者としての思いを次のように語ります。「今回の研修は、学生自身がまちに来て実際に感じたことを大事にしています。”立派な提言”のような言いっ放しでサヨナラする発表ではなく、インターン研修が終わった後も彼らが実際に自分たちで手を動かして地域のためにできることを大切にした結果、このような企画内容となりました」

当日参加の全員で、記念撮影♪ と思ったら、撮影者の
服部さん(右上の写真)が…右上の写真を併せてご覧ください^^
発表を聞いた地域の皆さんからは「深江のまちが、ますます上を向いて成長していけるようにしていけたらと思っています。10/26、楽しみにしてるで!」「これからも貪欲に、色んなことに興味を持って頑張ってください」「土砂降りの中、一緒にまちを歩いてくれたたことが印象に残っています」といった感想が伝えられ、参加者全員の記念撮影をして発表会は無事終了しました♪

今回、研修期間10日間の初日(8/22)と最終日(8/31)にインターン生たちの取材をさせていただきましたが、10日間での大学生の成長ぶりには驚かされました!
そして地域の人達との距離がぐっと縮まっていることにも、本当に驚きました。

地域にとって、まち活性化のために若者の視点と力を借りよう!との思いから実現した今回のインターン研修。
それぞれの思いと目的を持って参加した大学生たちにとっても、普段触れ合うことの少ない地域の人達と接することで、それぞれが新たな”財産”をたくさん得たようです。やりたいことを模索していた学生にとって「やりたいことは探すんじゃなくて、見つかるもんだよ」、「なんでも一度やってみて決めたらいいねん」といった人生の先輩からの何気ない一言が心に響いたり、伝統工芸の菅(すげ)細工体験を通じて日常ではなかなか味わえない達成感を得たり。

地域活動に若い力が不足していると悩んでいる地域の皆さん。一つのやり方として大学生を地域に呼び込む地域独自のインターン研修を取り入れてみられることも大いにありなのでは^^と感じた、今回の「ローカルトーク」取材でした♪(市居)
今回の研修で(恐らく)一生ものの仲間を得たインターン生たち☆お疲れ様でした!