社会福祉法人大阪市社会福祉協議会・大阪市ボランティア・市民活動センターのスタッフブログです。




2013年9月10日火曜日

神戸遠征~住民による有償型助け合い活動の視察に同行しました♪

公園の一角にある会館が活動拠点
鶴見区では、高齢者や障がい者などの日常生活のさまざまな困りごとに対する、住民の有償活動による助け合い、支え合いの仕組みの構築に向けた取り組みが区社会福祉協議会を中心に始まっています。各地域でそのコーディネートを担う福祉アドバイザーの研修の一環として、9月9日神戸・須磨区のNPO法人「福祉ネットワーク西須磨だんらん」の視察が行われました。研修の企画をお手伝いしていることもあり、私も同行させてもらいました。

阪神淡路大震災以前の地元自治会の福祉部会の活動が源流となり、震災からの復興プロセスの中で、高齢者を見守るシステムが必要と勉強会を重ね、「できる人が、できることを、できるときに」をモットーに1998年に設立された同団体。現在は約400人が会員となり助け合い、支え合いの活動を展開、年間約6,500時間もの活動実績があります。介護保険への事業参入を考えた時期もあったそうですが、「自分たちがすべきは予防の取り組み」と有償活動を中心に据えながら、地域の会館管理、福祉施設と連携した会食サービス、サロン活動、諸団体とのネットワーク活動なども含めた多彩な活動を行っておられます。

メモを取りながら耳を傾ける福祉アドバイザーの皆さん
「無償のボランティア活動が根づいている自分たちの地域に、有償活動が受け入れられるだろうか?」「地縁団体との関係は?」「どんなトラブルがあってどう対応しているの?」など、さまざまな質問をぶつける福祉アドバイザーの皆さん。西須磨だんらんの副理事長の・日埜昭子さんからは「小さなところからでいいと思います。狭いエリアだからこそ信頼される活動を重ねていくことが大切」とアドバイスがありました。

「星の数ほど私たちが取り組んでいるようないろいろな人が集える場、楽しめる場、やりがいや生きがいを感じられる場が地域の中にあったらどんなにステキでしょう。サポートが必要な住民の皆さんの尊厳ある生活を支えられるように、私たちとしては若い人たちに引き継いでも生活できるNPOになっていきたい」と豊富も聞かせてくださり、メンバーの皆さんは勇気と元気をもらって現地を跡にされました。だんらんの皆さん、ありがとうございました!(松尾)