社会福祉法人大阪市社会福祉協議会・大阪市ボランティア・市民活動センターのスタッフブログです。




2013年8月27日火曜日

【防災ワーカー講座】 第3回目 『車いす・手引き体験』を開催しました

大阪市ボランティア・市民活動センターが事務局を担う「市民フォーラムおおさか」主催による、『 防災ワーカー講座 ~市民による災害時の支援活動を考える~ 』の第3回目を、8月24日(土)大阪市立社会福祉センターにて開催しました。

今回は『車いす・手引き体験』というテーマで講座を行いました。地震などの災害発生時、健常者はもちろん、それ以上に高齢者や障がいのある人は困難な状況に陥ります。そんな状況下で、市民共助のもと、支援の手を伸ばすことができるよう、車いすに乗って坂道を移動したり、アイマスクを着用しての階段の昇り降りなどを体験し、高齢者や障がい者が日々の生活で感じている不便さ・不自由さを実際に感じてもらいました。

まずは、車いすの取り扱い説明から…。

簡単に見えますが、方向転換するのって結構難しいです。

歩道や道路って思った以上に押しにくいのが分かります!

段差の昇り降りのコツを学びました!


皆さん、手引きは初体験とのこと。

普段あまり意識しない点字ブロックでしたが…


さすがに階段の昇り降りは慎重になりました。

参加された皆さんからは、『車いすを押すこと1つについても、注意しなければならない事が沢山あり、何事も、見るとするとでは大違いだった』、『アイマスクを着用しての階段の昇り降りの困難は想像以上だった』、『車いすで移動した時、道路がこんなに傾いていたとは、普段歩いている時など考えもしなかった』、『車いすも手引も初めての体験で戸惑いもありましたが、今後の声掛けに活かしていきたい』、などの感想がありました。
今回の体験で、高齢者や障がいのある人が、普段の生活から大変な思いをされており、災害時などは、これ以上の命に関わる困難な状況に陥り、避難することや自分の身を守るということが容易にできない、ということが理解いただけたのではないでしょうか。
また、災害が発生した場合、だれもが被災者になるのではなく、今居るところで、災害弱者へ少しでも支援の手を差し伸べる事ができるよう、スキルを身につけることが必要ではないでしょうか。

次回の第4回防災ワーカー講座(最終回)は、大災害を想定した内容のDVDを鑑賞して、講座の振り返りと、これからの防災・減災への活動と実践について考えていきます。(荒野)