社会福祉法人大阪市社会福祉協議会・大阪市ボランティア・市民活動センターのスタッフブログです。




2013年5月11日土曜日

今年度初めての区社協ボランティア事業担当者研修を実施!

 5月9日、今年度最初の「区社協ボランティア事業担当者研修」を行いました。4月の人事異動により、はじめてボランティア事業を担当する職員も半数近くおり、新鮮な空気ではじまりました。
 内容は、7月からはじまる「ボラ☆チャレ」の取り組みについての確認です。大阪教育大学の新崎国広先生から「短期体験型ボランティア」を中心に講義いただきました。夏休みに福祉施設でちょっとボランティア活動をしようというのが中心の本事業も今年、21年目を迎えます。参加者の中にはお父さんやお母さんが参加していたという子ども達もいます。


新崎先生の熱い講義中
新崎先生はこういった活動に参加する人たちに多くの学びがあることを強調しました。確かにこれまでの参加者の感想には、高齢者施設に行った人は「自身の実のおじいちゃん、おばあちゃんを大切にしようと思った」、障害者施設では「いっしょに活動したり、食事をしたりして、人はみんないっしょだと実感した」、保育園では中学生が「先生と言ってくれて嬉しかったし、とってもかわいくて、もっと長くいたいと思った」などという声が聞かれます。それを機にボランティア活動が継続している人や就職先を決定していった人たちもいます。

 また施設の利用者にとっても、外部からの空気は大切です。新崎先生は、ボランティア活動の役割は、QOL(Quality of  life)を高める援助でもあると話しました。lifeは広辞苑によると、①生命、②生活、③人生の3つの意味がありますが、この内、ボランティア活動は、「人生」に関わることであり、それは「生きがい」の創出につながるものだということです。ボランティア活動は、全ての人に役割がある、それを発見する活動でもあります。「人は必要とされることを必要とする」(エリック・エリクソン)といわれます。新しい出会いが、それぞれの存在を認め合い、また会いたいと思える人がいることの幸せを共有できる大切な時間が流れます。

 講義に続いて、浪速区と東淀川区から「ボラ☆チャレ」への取り組みについて報告がありました。2区社協からの報告では、さまざまな団体や個人ボランティアとの協働の大切さ、広報の重要性、参加者のボランティア活動への意欲向上などの話しがあり、はじめて担当する参加者にも本事業の意味が伝わっていきました。


今年度初の研修で参加者全員でハイ・ポーズ
今年も「ボラ☆チャレ」がはじまります。詳しくはホームページで随時お伝えしますので、ぜひアクセスしてみてください。(Wakky)