社会福祉法人大阪市社会福祉協議会・大阪市ボランティア・市民活動センターのスタッフブログです。




2013年5月15日水曜日

新大阪歯科技工士専門学校(淀川区)を訪ねてきました♪

少し前になりますが、淀川区まちづくりセンター支部のまちづくり支援員さんと区社会福祉協議会(区社協)のボランティアコーディネーターさんに同行し、「新大阪歯科技工士専門学校」を訪問、地域貢献や学生さんたちのボランティア活動などについてのお話しをお伺いしました。

 場所は地下鉄御堂筋線の東三国駅から徒歩3分と便利な場所にある同校。学校のエントランスでは白衣姿の事務局長・満尾宏史さんと事務局次長の荻野勝也さん、主任の加藤丈晴さんに、にこやかに迎えていただきました。(すれ違う学生さんたちも、丁寧にご挨拶してくださいました!)

 まずは同校が行っている震災支援活動「ワンアクション ワンハート」のDVDを見せていただきました。オリジナルストラップ(写真)の配布・販売等を通じた日赤へ寄付する仕組みについてお話しくださいました。学校の仕組みとして震災支援が確立されていることに驚きました。

 実はお話を伺った満尾さんと荻野さんはいずれも「阪神淡路大震災」を経験され、今回の東日本大震災では、グループ校のある仙台で学生さんが犠牲になられたこともあり、現地の被災した学生に支援物資や義援金を届けにも行かれました。また同校の震災時のシミュレーションも準備され、震災発生時には学生さんたちへのメールの一斉配信での安否確認や避難場所の確保など、学生さんの安全第一を何よりも優先されています。

 さて、皆さんは「歯科技工士」と聞いて何をイメージされますか?入れ歯、金属のかぶせ、歯列矯正、マウスピース等の歯の治療には欠かせない医療技術者です。学生さんたちは患者の歯の再生の為に技術や医療を学びますが、特に実習は授業の70%を占めて技工士の技術の研鑽を積みます。その技術は「何でも模倣出来る技術」までに熟練されていきます。また、その技術が“強み”として当校ではその技術を活かした地域貢献を数多く実践されています。

 例えば・・・イベントなどで技工士の技術を活かして、石膏で手型や歯のフィギュアーの付いたペンの製作、入れ歯のネーム入れ(施設ではまとめて洗浄する場合、所有者がわからなくなるためQRコードを入れる)、入れ歯の洗浄、小学校での「歯」の話で講演会など実施されています。この他にはゴスペル部もあるなど活躍されています。

 校内では最新のコンピューターグラフィックスを用いた、歯の設計デザインが出来るCADの手ほどきを受けたり、歯の金属加工の鋳造研磨を目の前で再現されたりと学生さんたちに教える如く丁寧に説明をいただました。実際に学生さんたちも、とても良い笑顔で黙々と歯を製作され、満尾さんも荻野さんも気軽に学生さんたちに声をかけ、まさに「ものづくり」は「ひとづくり」と話された言葉どおりだと実感しました。同校の求人倍率5.03倍(20133月卒業生実績)も大いに納得するところです。

 また、地域貢献活動として「淀川で何ができるか」との頼もしい言葉も頂けました。今回区社協やまちづくりセンター支部がつながったことで、地域でその“強み”を活かした地域貢献が生まれることを期待するばかりです。(小野)

※「淀川区まちづくりセンター支部」の活動はFacebookでも配信されています。ご覧ください!(“淀川区まちづくりセンター”で検索を)