社会福祉法人大阪市社会福祉協議会・大阪市ボランティア・市民活動センターのスタッフブログです。




2013年2月2日土曜日

気仙沼からゲストを招き、天王寺区・第2回『災害ボランティア講座』が開催されました

映像も交えてお話しいただきました
天王寺区社協では、先週に続いて第2回目となる『災害ボランティア講座』が開催されました。今日は講師として、はるばる宮城県気仙沼市から、気仙沼市社会福祉協議会職員の齋藤嘉徳さんと気仙沼市役所職員の熊谷航さんをお招きし、「被災地からの声」と題して講演をいただきました。

 東日本大震災では、気仙沼市社協の事務所も津波被害を受け、今回の講座のテーマである災害ボランティアセンターの設置に向けて準備していた資料や通信機器、車両などもすべて流され、まさに手探りの中での災害ボラセンの立ち上げであったこと。職員自身も被災し、自宅も津波被害に遭いながらボランティアの受け入れに追われていたことなど、“大変”などとひと言では言い表せないご苦労があったことを感じました。
齋藤さん(左)と熊谷さん
最後は、熊谷さんも加わって会場からの質問にも答えていただきました。熊谷さんは大震災で当時就職が決まっていた会社の採用が取り消しになり、災害ボランティアセンターで4ヵ月ボランティアとして活動されたのち、気仙沼市役所に就職されたという経歴の持ち主です。

 お二人からいただいたメッセージはたくさんありますが、「ちゃんと現地に届く支援がしたい」という会場の意見に対して、齋藤さんがおっしゃられたことは、先日福島に行った時にも現地の方々からいただいた言葉と同じでした。

 それは、「忘れないでいて欲しい」ということです。
 お金を寄付するとか東北の物産を購入するということは、もちろんひとつの支援のかたちではあると思います。しかし、大阪に避難して来られている人達からよく聞かれる言葉も、この「忘れないで欲しい」です。

 受講生にとって、災害ボランティアセンターに対する理解とともに、被災地支援のあり方についても改めて考えさせられた今日の講座だったのではないでしょうか。 (溝渕)