社会福祉法人大阪市社会福祉協議会・大阪市ボランティア・市民活動センターのスタッフブログです。




2013年1月28日月曜日

東淀川区の災害ボランティアセンターについてみんなで考えてみました!

 現在、大阪市内のさまざまな区で災害支援に関する講座が開催されています。
 ここ、東淀川区社会福祉協議会も例外ではありません。昨年の12月22日から4回シリーズで「災害ボランティア養成講座」が開催され、ボランティア情報センターもお手伝いをさせていただきました。今回の講座は、災害時に東淀川区(大阪市立東淀川スポーツセンター)に設置される「災害ボランティアセンター」の役割と、運営を支える大きな力となるボランティアの必要性をご理解いただき、いざという時の為に災害ボランティアとしてご登録いただく事が大きな目的です。 

コーディネーターから詳細な説明
 写真は1月26日(土)、講座の最終回の様子。仮想の災害ボランティアセンターを紙面で設定し、図上の運営体験をやってみよう!…と、いうものです。まず、ボランティア・コーディネーターから、東日本大震災において実際に運営された災害ボランティアセンターの状況を写真や絵で詳細に説明をし、その後、「東淀川区ではどのような災害があり、どのようなニーズがあがってくると考えられるか?」を、グループに分かれて検討していただきました。
 東淀川区の状況については講座の第2回目に行われた「今、東淀川や大阪で考えられる災害って?」において、講師の岡本茂さん((株)ランドシステム研究所代表取締役)から学ばれた参加者のみなさんの「あのへんは1メートルぐらい浸水するんや」「あの堤防が決壊するというのはただのウワサや、情報は然るべきところから正確にもらわないと」など、ハード面における被害状況についてはたくさんのご意見が出たものの、被災者から災害ボランティアセンターに出てきそうなニーズについては「………?」という状態。 被災経験がないのですから、無理もありません(もちろん、経験がない方がよいのでしょうけれど)。
災害ボランティアセンターの実際の場所となる
スポーツセンターを基に図上訓練


そこで、区社協から「身体を自由に動かせないため、何日も家にいる。近所の人も避難してしまい、食べ物がなくなった…という方から災害ボランティアセンターに電話がかかってきました、どうしますか?」というお題を出してみなさんに考えていただきました。すると、「まず、調べにいかないと」「とりあえず食料を持っていけばいいのでは?」「危険な場所だったらボランティアでは無理やない?」など、さまざまな意見が交わされ、参加者のみなさんの頭に災害ボランティアセンターのイメージが固まってきたようです。最後には、災害ボランティアセンターの夜間の活動やセンターの周知方法等、実際に提起されている課題なども意見として出され、参加者の災害支援に対する関心の高さが感じられる講座となりました。

最後は全員で熱心に話し合いました!
  担当ボランティア・コーディネーターは、今回の講座の経験を活かし、新年度も災害ボランティアセンターに関わっていただけるボランティアを養成していきたいと意気込みを語っておられました!今後の東淀川区の動きが楽しみですね♪(川口)