社会福祉法人大阪市社会福祉協議会・大阪市ボランティア・市民活動センターのスタッフブログです。




2012年12月20日木曜日

【市民フォーラムおおさか】日ごろからの防災学習講座第6回開催(最終回)!

12月15日(土)大阪市立社会福祉センターにて、ボラセンが事務局を担っている市民フォーラムおおさか主催による、『日ごろからの防災学習講座』第6回目を開催しました。10月よりスタートしたこの防災学習講座も、今回いよいよ最終回となりました!

前半は、各回の講座の写真を見ながら、受講生の方に『印象に残った内容や感想』について、お話いただきながら、防災学習講座の振り返りを行ないました。
後半は、『被災者の声を聞く』という事で、『避難ママのお茶べり会@大阪』代表の吉岡智佳子さんと、我々の同僚であります、『大阪市ボランティア情報センター』職員の修田翔さんをお招きし、東日本大震災で被災され、大阪に避難されている方々の生の声を聴かせていただきました。

 

吉岡さんは、放射能に対する危機感の違いから、周囲に理解されていない自分と同じような境遇の母親同士で、交流や情報交換ができる場所として、『避難ママのお茶べり会@大阪』を立ち上げ、活動されております。母親達の『子どもを放射能の危険から何としても守りたい』という必死の思いと、何の落ち度もないのに原発事故により、自分達の生活や人間関係が壊されてしまった事への憤りや悲しみ、子どもに将来訪れるかもしれない病気への不安など、彼女達が抱える問題についてお話いただきました。
修田さんは、福島県にある実家が津波の被害は無かったものの、原発の警戒避難区域に指定された為、避難を余儀なくされ、ご両親とともに大阪に避難し、その後ボラセンの職員として震災復興支援関連のお仕事をしています。今回は、実家に一時帰宅が許された際に撮影した写真を見ながら、原発に近い被災地の現状をお話いただきました。手入れされていない自宅の庭には雑草が生え放題、室内の壁にはカビが生え、何者かが侵入した形跡も伺える。見た目では何も分からないが、家の中でさえ線量計の数値が通常の何百倍になる。そういう現実を聞かされると、本当の復興までにどれだけの時間がかかるのか、と深く考えさせられるお話でした。


講座終了後、受講生の方々には『講座修了証書』と『地域防災ワーカー認定証』を授与させていただきました。今後は地域防災ワーカーとして、この講座で学ばれたスキルを、お住まいの地域や職場・学校における防災活動等の取り組みに活かし、より一層の防災意識向上に努められることを期待しています。
受講生の皆さん、本当にお疲れ様でした!!! (荒野)