社会福祉法人大阪市社会福祉協議会・大阪市ボランティア・市民活動センターのスタッフブログです。




2012年10月29日月曜日

笑顔をつなぐ「おもちゃ図書館」~研修会に参加しました~

 みなさん、おもちゃ図書館ってご存知ですか?なかなか上手に遊ぶことができない、また、おもちゃにも興味を示さない子ども達に沢山のおもちゃを用意して、気に入ったおもちゃを選んで遊ぶ場や機会を提供し、家でも楽しく遊べるよう貸出しをするのが「おもちゃ図書館」です。障害のある子どももない子どもも、ともに遊び交流し育ちあう場となっています。 そして、一人ひとりの違いを認め合い、共に生きる地域づくりをめざすボランティア活動です。今回は、その活動スキルアップのための研修会の様子をご紹介します!

講演会での様子。みんな真剣でした。
 10月28日(日)午前10時、淀川区にあるCIVI新大阪研修センターにおいて「おもちゃ図書館ボランティア近畿地区研修会」(主催:財団法人こども未来財団/おもちゃの図書館全国連絡会、後援:大阪府社協、大阪市社協)が開催されました。

 基調講演では、おもちゃ図書館の歴史や社会的背景にともなう活動の変化、東日本大震災において再確認されたおもちゃ図書館の役割などをお話しいただいたほか、ボランティアに求められるものやたくさんの笑顔をつなぐおもちゃ図書館活動の重要性についてもお話しいただきました。
分科会ではパネラーによる貴重な報告が

講演会においては、講師の多くの経験の中から若い世代の家族の特徴を細かくお話いただき、その中でどのような支援が必要かを具体的に分かりやすくご講演いただき、現代社会における新たな課題についてもご提示いただきました。

先生の奏でる音楽で飛んだり跳ねたり…!

 また、午後からは分科会を2つに分けた研修が開催されました。ひとつは「障害のある子の子育てと親子の絆」と題しパネルディスカッションを、もうひとつは「親子で楽しむ音楽あそび」としてワークショップが行われました。パネルディスカッションではパネラーの話に真剣に耳を傾ける研修生の姿が、ワークショップでは子どもも大人もひとつになってリズム遊びを楽しむ姿が見られました。
 最後は各分科会から概要報告が行われ、また、質疑応答では参加者からの積極的な発言もあり、盛会のうちに幕をおろすことができました。プログラムや当日の進行など、全てボランティア(すごい!)で行われるこの研修会をきっかけとして、今後のおもちゃ図書館活動の輪が広がることを願っています。(川口)